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2024/11/20

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CleanTechのCeiboがGlencoreと提携、持続可能な銅生産を推進

Ceiboは、Glencoreが所有するチリの主要鉱山Lomas Bayasと提携し、銅をより効率的に抽出する独自のリーチング技術を導入します。この技術は低品位硫化物からの銅の抽出を可能にし、Lomas Bayasの鉱山寿命の延長を目指します。両社は2年間のテストを経て、商業規模での導入を目指しています。

Ceiboの革新的なリーチング技術は、既存のリーチングプラントを活用して硫化物からの銅抽出を加速します。酸化プロセスを電気化学反応で促進することで、従来の方法より短いサイクルで高い回収率を実現します。例えば、20種類以上のチャルコパイライトに富む鉱石を用いた産業試験では、75%以上の銅を回収しました。この技術により、既存鉱山の生産性向上や寿命延長、新しい鉱山プロジェクトの実現が可能です。

今回の提携では、Ceiboの技術がLomas Bayasの研究施設「Lomas Lab」でテストされ、商業規模への拡大が進められます。このパートナーシップは、Ceiboにとって主要な鉱山企業とのコラボレーションの証明であり、その技術の持つ世界的な価値を裏付けるものです。

Lomas Bayasは、酸化鉱から硫化鉱への移行を進める中で、Ceiboの技術を活用して生産性を最大化し、持続可能性を向上させるとしています。同鉱山のPablo Carvallo氏(General Manager)は、「Ceiboとの提携で、この革新的な技術をスケールアップし、硫化鉱からの銅生産を持続可能な形で実現できることを大変嬉しく思います」と述べています。また、CeiboのCEOであるCristobal Undurraga氏は、「グローバルな銅需要の増加に応えつつ環境基準を満たす技術を提供することで、エネルギー転換に貢献していきます」とコメントしています。

この提携は、鉱業界において銅の生産性を即座に向上させ、鉱山の寿命と能力を大幅に延ばす手本となります。また、従来の濃縮や精錬といった生産手法に比べて、建設期間や水・エネルギー消費を大幅に削減できる点が特徴です。

 

Ceiboについて
Ceiboは、2021年に設立されたクリーンテクノロジー企業で、米国とチリに本社を構えています。エネルギー転換を支えるために、革新的な技術を通じて銅へのアクセスを加速させています。同社は、科学者、冶金学者、エンジニア、オペレーターが一丸となって、ネットゼロ目標の実現に向けた技術革新を推進しています。

 

TagsBasic MaterialsCleanTech

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