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2025/03/20

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BioPharmaのTrevi Therapeutics、2024年Q4および通年財務結果を報告―Haduvioの有望データ相次ぎ発表

Trevi Therapeuticsは、特発性肺線維症(IPF)や難治性慢性咳嗽(RCC)の患者向けに経口製剤Haduvio™(ナルブフィンER)を開発する臨床段階のバイオ医薬企業として、2024年12月31日に終了した第4四半期および通期の財務報告を行い、同時に事業の最新状況を発表しました。CEO兼社長のJennifer Good氏によれば、ここ数ヶ月で3つの臨床データが連続してポジティブな結果を示し、IPFやRCCなど様々な慢性咳嗽疾患での幅広い適応が期待されると述べています。実際の治療ニーズが高い中、IPF患者の慢性咳へのフェーズ2b試験(CORAL試験)は2025年2月に登録が完了し、2025年第2四半期にトップライン結果が出る見込みとのことです。

第2a相RIVER試験では66名のRCC患者を対象にHaduvioを投与した結果、24時間の咳嗽回数がプラセボと比較して57%減(p<0.0001)という統計的優位性が得られました。これは同薬の中枢・末梢二重作用機序(kappaアゴニスト+muアンタゴニスト)により咳反射経路を抑制する働きが示唆されるものです。さらに同社は、ナルブフィンの経口剤型が乱用の可能性を低減させるかを検証するHuman Abuse Potential(HAP)試験でも良好な結果を得たと報告しています。

財務的には、2024年12月末時点で1億760万ドルの現金・等価物および有価証券を保有し、2026年下半期まで資金が持続すると見込まれます。2024年第4四半期は研究開発費が前年同期比で増加し、HaduvioのCORAL試験やRIVER試験、HAP試験の進展が主な要因です。全体としては開発活動の活発化に伴い、通期の純損失は4,790万ドルとなっています。

Trevi Therapeuticsは、特にIPFの慢性咳嗽は患者の85%が該当するとされるなど、咳による疾患負荷が大きい点を強調し、Haduvioがニーズの高い治療選択肢になり得ると考えています。RCCに対しても現状ではFDA承認薬がなく、難治性慢性咳嗽に悩む患者に新たな治療手段を提供することを目指しています。

 

Trevi Therapeuticsについて
Trevi Therapeuticsは、IPF患者の慢性咳嗽や難治性慢性咳嗽(RCC)の治療に向けて、経口ナルブフィンの徐放製剤Haduvio™を開発するバイオ医薬スタートアップです。中枢と末梢双方のオピオイド受容体(kappaアゴニスト・muアンタゴニスト)に作用するKAMA機構を活用し、慢性的な咳の原因となる咳反射の過敏性を抑制するユニークな治療アプローチを展開しています。米国薬物取締局(DEA)による規制対象外の有効成分を用いて、安全性と有効性の確立を目指す臨床試験を推進しています。

 

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