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LegalTechのClio、大手法律事務所向けソフトウェアShareDoを買収し、グローバル展開を加速
クラウドベースのリーガルテクノロジーで世界をリードするClioは、世界最大級の法律事務所が利用する先進的なワークマネジメントプラットフォーム「ShareDo」を買収すると発表しました。既に中堅規模の法律事務所向けソリューションで実績を積み上げているClioが、今回の買収により大手事務所にも対応できる体制を強化し、世界規模でのリーチをさらに拡大する考えです。この動きは、大規模な法律事務所が求める革新的かつ柔軟なクラウド技術を提供するうえで、大きな機会が存在するとの認識に基づいています。
ShareDoはイギリスのマンチェスターを拠点とし、2011年の創業以来、大手法律事務所向けにケース管理と業務管理を統合したソフトウェアを開発・提供してきました。複数の国際的大手事務所に利用されており、企業のニーズに応じた柔軟なカスタマイズを行える点が特徴です。これを通じて、業務フローの効率化や利益率の向上、全社的な運営を一元的にコントロールできる基盤を提供しています。
一方、単独・小規模から中規模の法律事務所を対象にクラウドベースのプラクティスマネジメントシステムを提供してきたClioは、この買収を機に大手事務所向けのサポート体制を強化し、業界全体に対する総合的なプラットフォームプロバイダとしての地位を確立する構えです。ClioのCEO兼共同創業者であるJack Newtonは、「大規模事務所がスマートかつ柔軟なテクノロジーを強く求めていることを、ShareDoは証明してきました。われわれのプラットフォームやノウハウによって、さらに革新を促進したい」と強調しています。
ShareDoのCEO兼創業者であるBen Nicholsonは、今後Clio傘下でGeneral ManagerとしてShareDoの事業を継続・拡張していきます。Nicholsonは今回の買収について、「われわれの技術とビジネスを高く評価し、さらなる市場拡大の可能性を示してくれたClioの存在は非常に心強い」とコメントしています。両社の統合により、既存顧客やパートナーは質の高いソリューションやコンサルティング、サービスを一層手厚く受けられるようになる見込みです。
Clioについて
Clioは法律事務所向けのクラウドプラクティスマネジメントプラットフォームを提供するスタートアップです。単独・小規模から中大規模の事務所まで、さまざまなニーズに応える製品群を展開し、デジタル化が遅れがちなリーガル業界に革新をもたらしています。今回のShareDo買収により、大手事務所向けの機能を拡充し、世界中の法律専門家に向けて高い生産性と利便性を備えたソリューションを提供するリーダー企業としての地位をさらに強固にしています。
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