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ベクターデータベースのWeaviate、AI開発向け「Weaviate Agents」を発表 – フルスタックAIプラットフォームを強化
Weaviateは、AIアプリケーション開発を強化する新サービス「Weaviate Agents」を発表しました。これにより、同社の業界トップクラスのベクターデータベースと埋め込みサービスを統合し、次世代のエージェント型(Agentic)AIアプリケーションを構築できる統合ソリューションを提供します。
Weaviate Agentsは、大規模言語モデル(LLM)とプロンプトを活用し、データとの動的なインタラクションを可能にするモジュール型ワークフローです。これらのエージェントは、WeaviateのAPIに事前学習されており、自然言語コマンドを用いてデータ処理を自動化できます。開発者は、シンプルなAPIでエージェントを組み合わせたり、交換したりすることで、迅速に開発を進めることが可能です。今月、パブリックプレビューとして3つのエージェントがリリースされ、開発者はデータのクエリ、変換、パーソナライズを少ない運用負担で実現できます。
1. Query Agent(クエリエージェント)
• 複雑なクエリワークフローを簡素化し、検索精度を向上
• 自然言語でデータを検索し、関連情報を自動取得・分類
• 検索結果を前回のクエリと連携し、継続的なデータ探索が可能
2. Transformation Agent(トランスフォーメーションエージェント)
• データの整理、拡張、強化を1つのプロンプトで実行
• メタデータ生成、ラベリング、前処理、データ翻訳などを自動化
• AIモデルの学習データを効率的に準備
3. Personalization Agent(パーソナライゼーションエージェント)
• ユーザーの行動に基づいたリアルタイムのパーソナライズを実現
• ルールベースではなく、LLMを活用した柔軟なカスタマイズ
• Query AgentやTransformation Agentと連携し、ハイパーパーソナライズドなUXを提供
WeaviateのCEOであるBob van Luijt氏は、次のようにコメントしています。
「ベクターデータベース、ベクター埋め込みサービス、エージェント型アーキテクチャの進化は、データ管理と変換の大きな転換点です。
ベクター埋め込みは、初期のディープラーニングからトランスフォーマーモデル、現在の大規模言語モデル(LLM)へと発展し、静的なデータ処理から動的なフィードバックループを持つエージェント型アーキテクチャへと進化しました。
Weaviateは、ベクターデータベース、エージェント、ベクター埋め込みを統合した、新たな開発スタックを提供します。そして、これはまだ始まりに過ぎません。」
Weaviate Agentsは、Weaviate Cloudの無料開発者サンドボックスでも利用可能で、現在はQuery Agentが提供されており、Transformation AgentとPersonalization Agentは今月中にリリース予定です。