Startup Portfolio
仮想ルーティングのスペシャリストである"Arrcus"がSeries Dで総額$65Mを調達
Arrcusは、今年2月のSeries Dでの$50Mの資金調達で、これまでの資金調達総額は$125Mに達していたが、新たにHitachi Venturesから追加資金を調達した。Arrcus、Hitachi Venturesともに投資額については発表していないが、Hitachi Venturesが約$10Mと信用枠の提供の合計で$15M程度と見込まれており、創業7年のArrcusの資金調達総額は約$140Mに達したと見込まれる。
仮想ルーティングのスペシャリストであるArrcusは、Arrcus Connected Edge (ACE) Multi-Cloud Networking (MCN)ソリューションをテレコム、エンタープライズ、クラウド、データセンター分野のネットワーク事業者に提供しています。
Arrcusの会長兼CEOは、「日立ベンチャーズの業界に関する深い専門知識とリーチは、ソフトウェア・ドリブン・ネットワーキング・ソリューションのリーディング・プロバイダとしての当社の地位を強化するでしょう。今回の投資は、当社の革新的な技術をさらに実証するものであり、当社が大きな可能性を秘めた市場にいることを示すものです。」と述べています。
今回の投資は、分離されたソフトウェアベースのネットワーキング機能を開発する企業へのさらなる支援であり、仮想ルーティング部門をさらに後押しするものです。ユニコーン企業で$587Mを調達しているDriveNetsもこの分野のプレーヤーで、AT&Tのネットワークで重要な役割を果たし、日本ではKDDIが導入しています。もうひとつの仮想ルーティング・スタートアップのVolta Networksは2021年にIBMに買収されています。
Arrcusへの投資に関して日立ベンチャーズのチームは次のように述べています。 「Arrcusは2022年に変曲点を達成し、2023年以降も成長を続けるだろうと考えている。同社は、通信事業者や通信サービス、クラウドプロバイダー、企業(小売、金融、SaaSなど)を含む様々な業種の企業にサービスを提供している。この好業績は、次世代ネットワーキング・ソリューションに対する高まる需要を取り込むArrcusの製品能力に対する市場の信頼の表れである。」
Arrcusはクラウドと通信インフラの分野で最も有望な民間テクノロジー企業を選出するレポートであるFuturiom 50にランクインした企業のひとつです(DriveNetsも当然ランクインしています)。
レポートへのアクセスはこちらから。
Futuriomの創設者も、Arrcusへの日立ベンチャーズの投資に注目し、Arrcusが現在40社以上の顧客を持ち、「日立の投資とグローバルな力が加わることは、Arrcusにとって大きな後押しとなる」と分析しています。
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