イスラエルのFinTechスタートアップ企業Tipaltiが、シリーズFで2億7000万ドルの投資を受け、評価額が8億ドル超え

イスラエルの会計ソフト会社であるTipaltiは、シリーズFで2億7,000万ドルの資金を調達し、評価額は83億ドルに達したことを発表しました。これにより、これまでに調達した資金の総額は5億5,000万ドル強となり、Tipaltiは世界で最も価値のある民間フィンテック企業の一つとなりました。ヘブライ語で「We handled it」を意味する言葉にちなんで名付けられたTipalti社は、今回の資金調達により、製品のロードマップと顧客業務を加速させるとともに、ハイベロシティな顧客のためにグローバルな金融業務を変革するためのグローバルな事業拡大を目指すとしています。Kibbutz Glil Yam（ヘルツリヤ近郊）、カリフォルニア、テキサス、ロンドン、トロントなどにオフィスを構えるこのスタートアップは、企業が196カ国の何千ものパートナーやベンダーに対して、効率的かつ安全に数分で支払いを行うことを可能にします。Amazon Twitch、GoDaddy、Roku、Wordpress.com、ZipRecruiterなど、数千社の企業がTipaltiを利用して、業務負担の軽減と決算の迅速化を実現しています。

Tipaltiの共同創業者兼CEOであるChen Amitは、次のように述べています。「今回の投資により、Tipaltiは今後18ヶ月間で、過去10年間の実績を上回る製品ラインと機能を追加することができます。私たちは、財務オペレーションを変革し、財務担当者を煩雑でリスクの高い仕事から解放し、ハイベロシティ組織の財務能力をフォーチュン5000に匹敵するものにするための旅を続けています」

今回の資金調達を担当したG Squared社の創業者兼マネージングパートナーであるLarry Aschebrook氏は、次のように述べています。「Tipaltiは、企業の財務管理方法を再構築しており、その成長と業界屈指の定着率は、同社が顧客の重要な課題を解決するという使命感を持っていることを証明していると考えています。同社の差別化されたソリューションは、その戦略的ビジョンと実行力と相まって、Tipalti社をグローバルな支払いの現場における真のディスラプターとして位置づけています。我々は、現在ほとんどサービスが提供されていないターゲット市場に大きなチャンスがあると考えており、Tipalti社と一緒に仕事ができることを楽しみにしています」

イスラエルのフィンテック企業は、2021年に空前の成長を遂げましたが、これはパンデミックによってもたらされたデジタルアクセラレーションのおかげでもあります。 Deloitte Catalystの調査によると、2019年から2021年に評価額10億ドルに達したフィンテックおよびインシュアテック企業は、2011年から2018年に比べて24％多くなっています。