Startup Portfolio
量子コンピューティングのClassiq、Hatchとシンガポールで量子化学のPoCを完了
量子コンピューティングソフトウェアのClassiqが、Hatchと共同で、量子・古典ハイブリッドの計算化学の概念実証(PoC)を完了しました。Amazon Web ServicesとBraketを通じて実行され、分子の結合エネルギーを推定するワークフローを実証しました。これは低分子がタンパク質標的とどのように相互作用するかを理解するうえで重要なステップです。
このプロジェクトは、シンガポールのHome Team向けのオープンイノベーションプログラム「Dimension X」を通じて行われました。並列化した密度汎関数理論(DFT)計算と、Classiqのプラットフォーム上で実行する変分量子固有値ソルバー(VQE)を組み合わせ、量子回路を古典・量子のいずれの資源にも振り分けられる構成としています。結合エネルギーは、タンパク質・リガンド複合体、結合ポケット、リガンドそれぞれのエネルギーを計算して組み合わせることで推定します。
計算負荷が高いものの十分に理解されている部分は古典クラウド基盤で処理し、電子相関が古典手法だけでは扱いにくい分子フラグメントに量子手法を適用するという、現実的な開発の道筋を示した点が特徴です。結合エネルギーの早期予測は、コストのかかる実験前に有望な分子候補を絞り込むのに役立ちます。シンガポールが応用量子技術の実証の場として存在感を高めていることも示しています。
Classiqについて
Classiqはイスラエルのテルアビブに拠点を置く量子コンピューティングソフトウェア企業です。高レベルの機能モデルを最適化されたハードウェア対応の量子回路へ自動変換するプラットフォームを提供し、Rolls-RoyceやBMW Groupなどに採用されています。SoftBank、AMD、Qualcommなどが出資しています。
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