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2026/04/15

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創薬困難標的に挑むペプチド創薬のParabilis Medicines、経営体制を強化

Parabilis Medicinesは、これまで創薬が難しいとされてきた標的に対し、独自のHeliconペプチド基盤を用いてがん治療薬の開発を進める臨床段階のバイオ医薬品企業として、経営陣の強化を発表しました。新たにHelen Ho, Ph.D.がChief Business and Strategy Officerに就任し、Thomas KotarakosがChief Financial Officerに昇格します。主力候補であるzolucatetideの開発を進める中で、事業開発と財務の両面から成長体制を一段と強める動きです。

 

Helen Hoは、研究段階から商業化に至るまで、バイオ医薬品企業の成長戦略、提携、企業取引を主導してきた経験を持つ人材です。Parabilis Medicinesでは、企業成長戦略、事業開発、ポートフォリオ管理を統括し、同社の開発パイプラインの前進とHelicon基盤の拡大を支える役割を担います。あわせて、企業広報、提携先管理、競争情報分析、新製品計画も担当します。Parabilis MedicinesのChairman兼CEO兼PresidentであるMathai Mammen, M.D., Ph.D.は、Helen Hoが戦略面の広い視野、科学的な厳密さ、そして事業開発能力を兼ね備えた存在だと評価しており、初期段階の革新から後期開発、商業化へと企業を導いてきた実績は、今後の同社にとって大きな力になると述べています。Helen Hoは、これまで20年以上にわたり、統合型バイオ医薬品企業の構築に関わってきました。直近ではBlueprint MedicinesでChief Business Officerを務め、企業戦略の形成と十数件を超える企業取引の実行に深く関与し、総額10億ドル超の資金創出に貢献しました。さらにそれ以前には、TCR2 TherapeuticsとAgios Pharmaceuticalsでも企業開発に携わり、それぞれ資金調達や事業開発を推進してきました。Yale Universityで細胞生物学の博士号を、University of California, Los Angelesで生化学の学士号を取得しており、科学と事業の両面を理解する経営人材として位置づけられます。Helen Ho自身は、Parabilis Medicinesに惹かれた理由について、既存の治療法では手が届かなかった重要かつ難治性の高い生物学的標的に挑んでいる点を挙げています。Helicon基盤と拡大する開発パイプラインによって、患者に意味のある影響を与えられる位置に会社があるとし、経営陣と取締役会と連携しながら、大胆な戦略と着実な実行を通じてその構想を拡大していきたいと述べています。

 

一方、Thomas KotarakosはChief Financial Officerへ昇格します。2021年にParabilis Medicinesへ加わって以来、同氏は財務戦略と経営基盤の整備で中心的な役割を果たしてきました。特に2026年1月の3億500万ドルのSeries F資金調達を主導したことが大きな実績として挙げられています。さらに在任中には、1億7800万ドルのSeries D、1億4500万ドルのSeries Eを含む複数の非公開資金調達でも重要な役割を担ってきました。今後は最高財務責任者として、財務戦略、投資家対応、事業計画、業務運営、IT、施設管理を引き続き統括し、会社全体の戦略と実行文化にも深く関わっていきます。Mathai Mammenは、Thomas Kotarakosが過去4年間にわたり財務組織を大きく強化し、最近のSeries Fを含む複数の重要な転換点で会社を導いてきたと述べています。規律、的確な判断、そして会社の使命への強いコミットメントを兼ね備えていると評価し、今回の昇格はこれまでの貢献の大きさと、今後のリーダーシップへの信頼を反映したものだと説明しています。また、昨年Chief Medical OfficerとしてDr. Fawzi Benzaghouを迎えたことにも触れ、今回の新体制によって業界でも屈指の経営陣が整ったとの認識を示しています。

 

Thomas Kotarakos自身も、ここ数年でParabilis Medicinesは規律と成長志向の両立を意識した強固な財務基盤を築いてきたと振り返っています。そして今後は、開発パイプラインの進展に合わせて、さらに財務戦略と資本計画を強化し、次の成長段階に向けた体制を整えたいと述べています。会社の業績向上、投資家への価値提供、そして患者に意味のある成果を届けるための財務面の基盤づくりを担う考えです。今回の経営体制強化は、Parabilis Medicinesが主力候補zolucatetideの前進だけでなく、Helicon基盤を活用したパイプライン拡大を本格的に進める段階に入っていることを示しています。創薬困難とされてきた細胞内標的に対し、新しい分子設計手法で挑む同社にとって、科学力だけでなく、事業開発力、資本戦略、組織運営力を兼ね備えた経営体制の整備は、次の成長局面に向けた重要な基盤となります。

 

Parabilis Medicinesについて
Parabilis Medicinesは、長らく創薬困難とされてきた高価値のタンパク質標的に対して、新しい治療薬を生み出すことを目指す臨床段階のバイオ医薬品企業です。10年以上にわたる独自データ、研究室での技術革新、AIおよび物理学に基づくアルゴリズムを活用し、従来の創薬手法では届かなかった細胞内タンパク質を制御できる、新しい安定化細胞透過型アルファヘリカルペプチドであるHeliconsを開発しています。Massachusetts州Cambridgeに本拠を置き、希少がんと一般的ながんの双方を対象に、複数の画期的新薬候補を進めています。主力候補のzolucatetideは、β-cateninとTCF転写因子群の相互作用を直接阻害する初の治療候補であり、大腸がん、デスモイド腫瘍、その他のWnt/β-catenin関連腫瘍を対象としています。

 

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