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宇宙インフラ技術のVarda Space Industries、W-5ミッションで垂直統合型衛星バスの実証に成功
宇宙空間での医薬品製造と極超音速再突入技術を手がけるVarda Space Industriesは、W-5カプセルの再突入ミッションに成功したと発表しました。今回の成果は、同社が自社開発した垂直統合型の衛星バスを用い、軌道上運用から大気圏再突入までミッション全体を完結させた初の事例となります。W-5ミッションは米海軍向けのペイロードを搭載し、南オーストラリアにあるKoonibba Test Rangeへ安全に着陸しました。2026年に入って初の再突入成功であり、Vardaがフルスタック型の自律運用体制へ移行しつつあること、そして国家安全保障分野における重要なパートナーとしての地位を強めていることを示しています。
W-5は2025年11月に打ち上げられ、約9週間にわたり軌道上で運用されました。本ミッションは、空軍研究所と民間宇宙企業の連携プログラムであるPrometheusの支援を受けて実施されました。このプログラムは、再突入という極限環境での科学・技術実験を低コストかつ高頻度で行うことを目的としており、過去にはVardaのW-2およびW-3ミッションも支援しています。
今回のW-5は、長期間の軌道上医薬品製造と高速再突入の双方に対応するために設計された、自社開発の衛星バスを初めて使用しました。また、同社のエルセグンド本社で製造されたC-PICA製の耐熱シールドも搭載されました。C-PICAはNASAが開発した実績ある材料で、VardaのWシリーズ全てに採用されています。Varda Space IndustriesのCTOであるNick Cialdella氏は、「宇宙機、カプセル、運用をすべて自社で統合することで、開発の反復速度を高め、より頻繁な飛行と確実な地上回収を実現できる」と述べています。さらにW-5は、マッハ25を超える再突入環境下でのデータ取得を目的とした米海軍向けの試験も担いました。地上では完全に再現できない極超音速環境を、定常的かつ固定コストで提供できる点は、将来の防衛関連プログラムにおいて大きな価値を持ちます。精密な着陸と迅速な回収により、実験結果を即座に次の開発へ反映できることも特徴です。今回の成功により、Vardaは宇宙製造と再突入を両立する独自のインフラを実証し、軌道経済と国家安全保障の双方で存在感を高めています。
Varda Space Industriesについて
Varda Space Industriesは、軌道上での医薬品製造から信頼性の高い極超音速再突入カプセルまで、次世代の宇宙経済を支えるインフラ構築を目指すスタートアップです。本社はカリフォルニア州エルセグンドにあり、製造拠点に加え、ワシントンD.C.およびアラバマ州ハンツビルにも拠点を展開しています。
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