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LegalTechのGenie AI、米国ロースクールと提携し、AIで次世代法曹教育を支援
AI契約プラットフォームのGenie AIは、米国のCharleston School of Lawと提携し、AIを活用した次世代の法曹教育プログラムを開始しました。この取り組みは、法学部生が現代の企業法務や法律事務所で求められる実務スキルを身につけ、法律家としての役割を「法務の実行者」から「戦略的ビジネスパートナー」へと進化させることを目的としています。
Charleston School of Lawは、実践的な法教育で知られており、2024年度の卒業生のうち約89%が卒業後10か月以内に就職しています。今回のパートナーシップは、同校がAI時代に即した教育改革を進める上での重要なステップです。同校のCenter for Business and Transactional LawのディレクターであるJean Steadman氏は、「法曹界がAIを無視することはもはや不可能です。Genie AIをカリキュラムに組み込むことで、ドラフティング、分析、問題発見といった核心的スキルを現実的な文脈で磨くことができます」と述べました。
Genie AIは、オープンアクセスの法的データベース、独自の法務エディター、自律型リーガルエージェントなどを備えており、学生が契約作成やレビューなどの実践的な業務をAIとともに行うことができます。CEOのRafie Faruq氏は、「法務業務の多くが法律事務所から企業内部へと移行しています。Charleston Lawとの提携はこの変化を体現するものであり、AIを通じて学生がビジネスをリードできる力を育成します」と述べました。今後、Charleston Lawのトランザクショナル・ロー・チームはGenie AIの技術を活用し、契約書の作成、交渉、修正を実際の業務に近い形で学ぶ予定です。この取り組みは教育分野での新たな基準となり、AIをカリキュラムに完全統合することで、学生を「未来の働き方」に備えさせるモデルケースと位置づけられています。
Genie AIについて
Genie AIは、法務プロセスの自動化と契約業務の効率化を目的とするLegalTechスタートアップです。Google VenturesやKhosla Ventures、著名な弁護士らから2,000万ドルの資金を調達し、40以上の言語で中小企業から大企業まで幅広く導入されています。150,000社以上がGenie AIを活用して契約締結を効率化しており、教育機関との提携にも積極的に取り組んでいます。
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