自律型AI SOCアナリストを通じてセキュリティ運用センター(SOC)の生産性を向上させる"Qevlar AI"が$10Mを調達

Qevlar AIは、EQT VenturesとForgepoint Capital Internationalがリードし、テック界の著名人が戦略的に参加したSeries Aで$10Mを調達し、これまでの資金調達総額が$14Mとなりました。

2023年にパリで設立されMetaとMicrosoftによってインキュベートされた完全自律型のセキュリティ運用センター(SOC)という新しいカテゴリの先駆者であるQevlar AIは、自律型AI SOCアナリストを通じてセキュリティ運用センター(SOC)の生産性を向上させています。SOCアナリストがアラートを自律的に強化、調査、文脈化、分類できるようにし、防御力とSOC全体のパフォーマンスを向上させます。主要なMSSPおよび業界をリードする企業が、99.8%の精度でSOCチームの生産性を10倍にするためにQevlar AIを信頼しています。

サイバー攻撃はその深刻さ、頻度、巧妙さが増し続けており、ある調査では2025年における世界最大のリスクとしてサイバーインシデントが挙げられています。また、AIや生成AIの利用増加により新たな脅威経路も生まれています。セキュリティ対策はこの複雑化により弱体化し、さらにサイバー人材の不足が問題を悪化させています。別の調査では、組織の3分の2が中～深刻なスキルギャップを抱えており、必要な人材とスキルが揃っていると答えたのはわずか14%でした。

さらに別の調査では、セキュリティアナリストが日々受け取るアラートの67%に対応できておらず、そのうち83%が誤検知であることが判明しています。多くの企業が手作業による調査に依存している現在、この業務量にセキュリティチームが圧倒されているのも無理はありません。

Qevlar AIは、この重大な課題の解決を目指しています。2023年の設立以来、同社は複数の業界やマネージドセキュリティサービスプロバイダー(MSSP)において、企業顧客に対して変革的な成果を上げてきました。Qevlar AIの自律型調査プラットフォームを導入した組織では以下のような成果が得られています：

悪意あるアラートの対応時間を40分から3分へ短縮
レベル1および2のアナリストがアラート調査などに費やす時間を90%削減
分類の正確性を人間の専門家の最大精度97%から99.8%へ向上
正常なアラートの100%を自動的にクローズ

「サイバーセキュリティの数理は根本的に破綻しています。1人のアナリストが1日に調査できるアラートはわずかであり、対応が必要なアラートが何百、何千とある中では、人間に不可能な方程式を解かせようとしているのです。当社の自律型エージェントはアナリストを支援するだけでなく、従来数時間かかっていた調査を数秒で一貫性と精度を保ちながら完了させることで、セキュリティ運用における限界を再定義します。その結果、SOCは反応的なアラート処理工場から、積極的に脅威を追跡する組織へと進化できます。」とQevlar AIの共同創業者兼CEOは述べています。

Qevlar AIの初期の成功を支えているのは、自律型調査APIです。これにより潜在的なインシデントを迅速かつ自動的に分析でき、従来人間が数時間かけていた調査を1分以内に実行し、精度も向上します。既存のセキュリティインフラと統合することで、SOCの効率を最大90%向上させ、レベル1および2アナリストがより重要で複雑な課題に集中できるようになります。

「複数のソリューションをテストした結果、私たちはSOCにQevlarを選びました。我々が達成したかったのは、調査を自律的に処理し、分析に対する判断とその信頼度を提示してくれるシステムです。これにより後続処理にも活用できるようになります。すでに構築済みの自動化体制と相補的に機能し、検出と対応がほぼ機械速度で行えます。このようなシナリオでは、80%以上のケースをこの方法で処理でき、人間の専門家が介入するのはシステムが自信を持てない場合に限られます。Qevlarはこの技術的な課題を本当に解決してくれました。」とフランスの主要なMSSPであるAlmondのManaging Partner Security Servicesはコメントしています。