Startup Portfolio
3D SensorのNODAR、HDK 2.0を発表し自動運転・3D監視向けにLiDAR代替技術を提供
NODARは、Stereo Vision技術を活用したHammerhead Development Kit (HDK) 2.0を発表し、エンジニアが同社の長距離・高精度3Dセンサーを容易に評価・導入できるようにしました。HDK 2.0はカメラやレンズ、マウント、演算モジュールなど一式を含むオールインワン構成で、数分以内にセットアップが可能です。NODARはこの技術を自動車の自動運転やADAS(先進運転支援システム)だけでなく、鉄道、農業、建設、セキュリティ、航空などの幅広い分野での活用を想定しています。
NODARのHammerheadシステムは、高解像度のステレオカメラを超広ベースラインで設置し、リダンダントな光源を必要としない3D測定を実現します。1メートルの物体を最大1000メートル先で捉え、約1.8%の誤差に抑える長距離性能を備えているのが大きな特徴です。LiDARと異なり、カラー情報を取得できる点も強みで、低照度や霧、雨、粉塵、激しい振動や直射日光など、多様な環境下での動作安定性を確保しています。NODAR独自の自動キャリブレーション機能が、振動や温度変化などで生じるカメラの角度変位をリアルタイムで補正し、深度測定の正確性を維持します。
TDKがNODARのHDKを利用して自社のポジショニングやSLAM技術を強化したことからもわかるように、NODARの3Dビジョンは屋内外を問わずリアルタイムかつ高解像度の深度データを提供します。TDKのManaging DirectorであるChris Goodallは、LiDARの範囲や解像度の限界に対し、NODARのカラーデータ取得や広い垂直視野角を活かした識別力を高く評価しています。gps+radarなど既存のシステムにNODARを追加することで、精度をさらに向上できる点も注目されています。
Hammerheadを搭載したHDK 2.0は、5メガピクセルのセンサーを利用して1秒あたり5000万ポイントの深度情報を測定し、ピクセル単位での正確な3Dマッピングを可能にします。従来のLiDARと比べてコスト効率が高いだけでなく、高振動環境下でも優れた信頼性を示します。加えて、単一のカメラセットで広範な視野をカバーできるため、自動車や建設機械などで長距離の障害物検知を必要とするアプリケーションにおいて有用性が高いとされています。
NODARについて
NODARは、自動運転車や知能機械、安全監視用途向けにStereo Visionベースの技術を提供するリーディング企業です。Hammerhead 3Dビジョンプラットフォームは、LiDARの数分の1のコストで高精度のリアルタイム3Dセンシングを実現します。自動車分野のほか、鉄道や建設、採掘、航空、そしてAgriViewブランドを通じた農業分野など、多彩な産業向けに安全監視ソリューションを展開しています。2018年の創業以来、New Enterprise Associates(NEA)やRhapsody Venture Partnersなどから出資を受け、Stereo Vision技術のさらなる高度化と普及を目指しています。
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