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2025/02/28

Startup Portfolio

金融サービスのリスク専門家が意思決定にAIを導入できるようにする"Taktile"がSeries Bで€51.5Mを調達

Taktileは、Balderton Capitalがリードし、既存投資家のIndex Ventures、Tiger Global、Y Combinatorなどに加え、元米国財務長官のLarry Summersが参加したSeries Bで€51.5Mを調達し、これまでの資金調達総額はは€75.3Mとなりました。

2020年にベルリンで設立されロンドン、ニューヨークにもオフィスを構える顧客ライフサイクル全体にわたる意思決定自動化プラットフォームのTaktileは、リスク専門家がオンボーディングや信用審査、不正防止、コンプライアンス取引の監視など、顧客ライフサイクル全体にわたる自動リスク判断の構築、監視、最適化を可能にします。

「私たちは旅の初日から、組織が顧客にとって最適な意思決定を行えるようにすることで、何百万もの人々の生活を向上できると信じていました。経験豊富なリスク専門家がコントロールを維持することで、金融サービス業界の最も規制の厳しい企業であっても、高リスクのワークフローにAIを完全に取り入れることが可能になります。」とTaktileの共同創業者兼CEOは述べています。

2024年にTaktileは顧客数を4倍に増やし、ARRは3.5倍以上に成長しました。Taktileの顧客は24市場にわたり、Mercury、Kueski、ZilchなどのFinTech企業に加え、AllianzやRakuten Bankを含む世界最大級の金融機関も含まれています。

「VCにとって最高の投資とは、その企業を見た瞬間に『もちろん、なぜこれがすでに存在しないのか?』と思えるものです。企業が同じ顧客データをもとに、異なる意思決定ごとに多数の別々のツールを使用しているのは不合理です。また、多くの意思決定がゼロから社内でコーディングされているのも異常です。Taktileの統合意思決定プラットフォームは、企業が顧客を一貫した視点で捉え、複雑な意思決定ロジックを簡単に構築、反復、テストできるようにします。このアプローチにより、最も洗練されたFinTech企業を満足させ、現在では銀行や保険会社にも拡大しています。」とBalderton CapitalのGeneral Partnerは述べています。

AIは、カスタマーサポートのチャットボットやマーケティングにおけるリアルタイムのパーソナライズなどの用途で広く採用されていますが、高リスクの意思決定に関する主流の自動化は2025年にようやくブレイクスルーを迎えるとTaktileは予測しています。金融サービスにおける信用審査、口座開設、取引監視などのリスク判断にAIを適用する際の主な違いは、誤った判断が非常に高額な損失を招くことです。誤った判断は、高額な貸倒損失、不正被害、優良顧客のサービス利用阻害、規制当局によるコンプライアンス違反の罰則といった結果をもたらす可能性があります。

Taktileによると、多くの企業はAIを大規模に導入することに苦戦しています。その主な障害は、高度なスキルを持つエンジニアが不足しており、AIシステムの開発と維持が難しいこと、そして精度の向上が求められることです。現在の最先端LLMであっても、複雑な問題の特定の側面しか処理できず、完全に信頼できる解決策を提供するには至っていません。

Taktileは、このギャップを埋めることを目指し、リスクチームとエンジニアリングチームが協力できる共通プラットフォームを提供し、ルールに基づいたビジネスロジックに組み込まれたAI主導のワークフローやエージェントを構築、管理、最適化できるようにしています。

過去12か月間で、Taktileは顧客であるZilchのサービスプロバイダーおよび利用コストを50%削減するのに貢献しました。

さらに、TaktileはZippiの意思決定プロセスをより効率的にし、ポリシーロジックの展開を67%高速化、不正、信用、ポートフォリオワークフローにおける実験回数を2倍にし、リアルタイムかつスケーラブルな意思決定をパフォーマンスのボトルネックなしで実現しました。

また、TaktileのプラットフォームはBreakout Financeの審査時間を95%短縮し、リスクチームが3~5倍の申請を処理できるようになり、急速なスケールを可能にしました。

 

TagsDevOpsCloudSaaSFinancial Services

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