Startup Portfolio
大規模言語モデルのAnthropic、AmazonとGoogleからの巨額投資でAI競争を加速
AIアシスタント「Claude」を提供するAnthropicは、競合するOpenAIに負けじと次々と注目を集めています。Anthropicは、以前からの投資者であるGoogleから新たに10億ドルの資金を調達すると報じられており、2023年10月にはGoogleから20億ドルの投資を受けています。この資金調達は、Anthropicの評価額を昨年2月の185億ドルから約600億ドルに押し上げるとみられています。
この動きに加え、AmazonはAnthropicへのさらなる支援を発表しており、2023年に最大40億ドルの投資を表明した後、新たに40億ドルの追加投資を決定しました。この投資により、AmazonはクラウドやAI分野での競争力を強化しながら、Anthropicの少数株主としての地位を確立しています。Amazonの投資は、AIの進化とクラウドインフラの拡張を通じて、同社の事業成長を後押しするものです。
一方、OpenAIも負けじと攻勢を強めています。ホワイトハウスは、OpenAI、SoftBank、Oracleの三者がAIデータセンターとインフラ構築のために1,000億~5,000億ドル規模の投資を計画していることを発表しました。このプロジェクトは「Stargate Project」と呼ばれており、AI技術のインフラを大規模に構築することで、生成AI市場のリーダーシップをさらに強化する狙いがあります。Amazonもまた、AIデータセンターに今後10年間で1,000億ドルを投資する計画を表明しており、OpenAIとMicrosoftによる共同データセンター建設プロジェクトも同様に1,000億ドル規模とされています。これらの巨額投資が、AI市場全体のインフラを飛躍的に進化させると期待されています。
Anthropicについて
Anthropicは、ChatGPTに対抗するAIアシスタント「Claude」を開発するスタートアップです。GoogleやAmazonといった大手企業からの多額の投資を受け、生成AI分野で急速に地位を確立しています。同社は、次世代AI技術の研究とインフラ開発を通じて、AI市場における主要な競争プレーヤーの1つとして注目されています。
関連ニュース
Anthropic に興味がありますか?
最新ニュース
従来よりも格段に速く信頼性の高い臨床試験を実施するanti-CROアプローチの"Lindus Health"がSeries Bで$55Mを調達
2025/01/23
FinTechのMetronome、AI時代に向けた使用量ベースの請求ソリューションを提供
2025/01/23
次世代ネットワークのDriveNetsが、Fujitsu Optical Componentsと提携してオープンネットワーク展開を加速
2025/01/23
FinTechのLama AI、Gate City Bankと提携し、生成AIを活用したビジネス融資プラットフォームを導入
2025/01/23
BioTechのArriVent、Lepu Biopharmaと提携し抗体薬物複合体「MRG007」の開発を加速
2025/01/23