RetailTechのMashgin、2024年にAIチェックアウトで4億4,000万件の取引を処理

MashginはAIとコンピュータビジョンを活用した世界最速のチェックアウトシステムを提供する企業で、2024年に4,000以上の施設で4億4,000万件以上の取引を処理しました。このシステムは、複数の商品をわずか0.5秒で識別でき、取引時間の中央値を7秒まで短縮する革新的なソリューションとして注目されています。

MashginのAIチェックアウトは、スポーツ会場、コンビニエンスストア、大学キャンパス、スキーリゾート、空港、病院など、さまざまな施設で導入が進んでいます。特にスポーツ会場では、試合やコンサート中のピーク時における顧客体験を大幅に向上させる一方で、売上の最大化にも寄与しています。2024年には、新たに24のスタジアムがMashginを採用し、MLBの会場の67%、NFLスタジアムの多くで利用されています。NFLスタジアムでは、Mashginのキオスクを通じて1年間で140万点以上の商品が購入され、平均取引時間は15秒未満でした。この結果、ファンは合計630万分の待ち時間を節約できたと試算されています。

Mashginの技術は、小売業以外にも広がっています。2024年には、3,000以上のコンビニ、50の空港、50の大学キャンパス、30のスキーリゾートカフェ、100の病院がMashginを導入しました。特に大学キャンパスでは、学生や教職員が平均7秒で購入を完了できるため、授業や活動に間に合う形でスムーズに食事や飲み物を購入することができます。

Mashginは、急成長の中でも高品質な顧客サービスを維持し、サポートリクエストへの応答時間を平均3分以内に抑えています。また、2024年には約20の新しい技術統合を実施し、多様な支払いオプションを提供することで、小売業者に柔軟な運用を可能にしました。同社は2025年に向けて研究開発に大規模な投資を行い、ハードウェアとソフトウェアの両面で製品を改良し、さらなる取引時間の短縮や顧客体験の向上を図る予定です。

Mashginについて
Mashginは、AIとコンピュータビジョン技術を活用して、バーコードスキャンを不要にした世界最速のチェックアウトシステムを提供する企業です。商品をトレイに置き、支払いを済ませるだけで、数秒で取引が完了します。このシステムは、従来型システムの最大4倍の速度を実現し、顧客満足度を向上させると同時に、小売業者の収益を向上させています。2014年に設立され、カリフォルニア州パロアルトに本社を構えるMashginは、NEA、Matrix Partners、Susa Ventures、Y Combinatorから支援を受けています。