医療分野大型言語モデル（LLM）Hippocratic AIがNVenturesから投資を受け、生成AIヘルスケアエージェントの開発へ

ヘルスケア向けの安全性重視の大規模言語モデル（LLM）を開発するHippocratic AIが、NVIDIAのベンチャーキャピタル部門NVenturesからの投資を受けたことを発表しました。NVentures、Greycroft、7Wire VenturesのLeo Shapiroからの追加投資1700万ドルにより、同社の総投資額は1億3700万ドルに達しました。シリーズAラウンドの初回クローズでは、Premji InvestとGeneral Catalystが共同リードし、SV Angel、Memorial Hermann Health System、既存投資家のAndreessen Horowitz（a16z）Bio + Health、Cincinnati Children's、WellSpan Health、Universal Health Services（UHS）が参加し、企業価値は5億ドルと評価されています。

Hippocratic AIはNVIDIAとの技術提携により、NVIDIA NIMマイクロサービスを活用して低遅延かつ長文脈の対話能力を持つプロダクションプラットフォームの拡張を進めています。また、NVIDIA技術を活用して、臨床医と患者のやり取りに特化したカスタム自動音声認識（ASR）技術を通じ、LLMの医療分野における専門化を進めています。

Hippocratic AIのMunjal Shah共同創業者兼CEOは、NVIDIAとの技術提携により、非常に低遅延でより共感的な推論能力を持つLLMの構築が可能になったと述べています。

NVIDIAのヘルスケア部門副社長Kimberly Powellは、Hippocratic AIの安全性重視のアプローチが、パーソナライズされたリアルタイムの患者とのやり取りをより自然で高機能にし、患者と臨床医の双方の信頼構築に役立つと評価しています。

Hippocratic AIは、安全なLLMが世界中のヘルスケアのアクセシビリティと健康状態を劇的に改善できると考えており、深い医療専門知識を全ての人々にもたらすことを目指しています。