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BioPharmaのZenas、2024年の成果と2025年の事業目標を発表
Zenas BioPharma(Nasdaq: ZBIO)は、自己免疫疾患治療の開発と商業化に取り組む臨床段階のバイオ医薬品企業である。今回、同社は2024年の主要な成果を発表し、2025年の事業目標を明らかにするとともに、2024年末時点での暫定的なキャッシュバランスについて報告した。CEOのLonnie Moulder氏は、「2024年の企業目標達成により、2025年は重要な価値を生み出す節目の年になる」と述べた。特に、現在進行中のobexelimabの第2相および第3相臨床試験の結果が期待される。また、同社は現在3億5000万ドルのキャッシュ、現金同等物、短期投資を保有しており、2026年第4四半期までの運営資金を確保していると発表した。
Zenasは、以下のような重要な進展を遂げた。
• obexelimabの第3相「INDIGO試験」の患者登録を完了
• 免疫グロブリンG4関連疾患(IgG4-RD)の治療を目的とした、世界最大規模の臨床試験を実施。
• 第2相「MoonStone試験」の開始
• 再発寛解型多発性硬化症(RMS)患者を対象に、obexelimabの有効性と安全性を評価。
• 第2相「SunStone試験」の開始
• 全身性エリテマトーデス(SLE)患者の疾患活動を低減するための試験を実施。
• 第2相「SApHiAre試験」の初期データ公開
• 温式自己免疫性溶血性貧血(wAIHA)患者において、obexelimabが赤血球数の増加やLDH・総ビリルビン値の低下をもたらし、良好な安全性を示す。
• シリーズC資金調達およびIPOの完了
• 合計4億5870万ドルを調達し、obexelimabの開発および企業成長戦略を推進。
• 経営陣の強化
• Orlando Oliveira氏(最高商業責任者)、Jeff Held氏(最高法務責任者)を新たに迎える。
• 事業提携とライセンス契約
• Dianthusとの契約により、ZB005(C1sを標的とするIgG4モノクローナル抗体)の開発・商業化権を中国、香港、マカオ、台湾市場で独占的にライセンス供与。
• Zai Labに対し、ZB001(抗IGF-1Rモノクローナル抗体)を含む甲状腺眼疾患プログラムをライセンス供与。
Zenasは2025年に以下の臨床試験を進める予定である。
• RMS向け「MoonStone試験」第2相の12週間時点の主要評価結果を2025年第3四半期に発表予定。
• IgG4-RD向け「INDIGO試験」第3相のトップライン結果を2025年末に発表予定。
• SLE向け「SunStone試験」第2相の患者登録を完了し、2026年前半にトップライン結果を発表予定。
Zenas BioPharmaについて
Zenas BioPharmaは、自己免疫疾患に対する画期的な治療法の開発と商業化を目指す臨床段階のバイオ医薬品企業である。同社の主要候補薬obexelimabは、CD19とFcγRIIbに結合し、B細胞の異常な活動を抑制するが、細胞を枯渇させない独自の作用機序を持つ。自己投与可能な週1回の皮下注射により、慢性自己免疫疾患の病態に効果的に対処できる可能性がある。Zenasは、この治療法を通じて、自己免疫疾患に苦しむ患者の生活を大きく改善することを目指している。
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