Startup Portfolio
BioTechのCellFE、CAR-T細胞療法製造向け「T-Rest™」キットを発表
CellFEは、非ウイルス性遺伝子編集技術をリードする企業として、新たな細胞製造用トランスフェクションメディア製品「T-Rest™」(Resting T Cell Kit)の発売を発表しました。この製品は、静止(休止)状態のT細胞を出発材料として使用するCAR-T細胞編集ワークフローのために設計された、業界初の製品です。従来の手法に比べ、安全性と治療効果を向上させる可能性を持つT-Restは、細胞療法製造の新しいパラダイムを提示します。T-Restは、2025年1月20日から23日にテキサス州ダラスで開催されるAdvanced Therapies Week(ATW)で初公開されます。
T-Restは、非ウイルス性かつ非電気穿孔型の静止T細胞編集ワークフローをサポートします。この新しいプロセスにより、静止T細胞を出発材料としたCAR-T細胞編集が可能となります。静止T細胞は、幹細胞記憶を保持する特徴があり、この特性はより持続可能なCAR-T細胞治療の開発にとって極めて重要です。また、分裂しない静止細胞を使用することで、染色体異常のリスクを大幅に軽減できるという利点もあります。さらに、T-RestはCellFEの最先端マイクロ流体技術を用いた遺伝子導入プラットフォームInfinity MTx™と併用することで、治療用細胞のエンジニアリングに強力なアプローチを提供します。この新たな技術は、研究者がより安全で効果的な細胞治療法を設計するための基盤を築きます。CellFEのCEOであるAlla Zamarayeva氏は、「T-Restの発売により、細胞療法製造の新しい標準を提供できることを非常に嬉しく思います。静止T細胞の効率的な編集を可能にすることで、製造業者が現在直面している治療の耐久性や安全性の課題を解決します」と語っています。
CellFEは、マイクロ流体技術を駆使して画期的な細胞治療法の開発と製造を変革するスタートアップです。同社の技術は、製造コストの高さや長期的な治療プロセス(vein-to-veinタイムライン)といった主要な市場課題に取り組むことを目的としています。特にT細胞、造血幹細胞(HSC)、誘導多能性幹細胞(iPSC)に基づく治療法の製造に注力し、業界のボトルネック解消を目指しています。
CellFEについて
CellFEは、非ウイルス性遺伝子導入技術と独自のマイクロ流体技術を活用して、細胞治療製造の効率化を目指すバイオテクノロジー企業です。革新的なソリューションにより、治療コストの削減や患者へのアクセス拡大を実現し、命を救う治療法をより広く提供することを目指しています。同社は、T細胞やiPSC治療の製造効率を向上させることで、細胞療法の未来を形作っています。
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