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侵害防止技術をパッケージにしたサイバー保険サービスを提供する"Resilience"がSeries Dで$100Mを調達
Resilience Cyber Insurance Solutionsは、カナダ最大の保険会社のひとつであるIntact Financial Corp.の関連会社がリードし、Lightspeed Venture Partners、General Catalyst、Founders Fundが参加したSeries Dで$100Mを調達した。
侵害防止技術をパッケージにしたサイバー保険サービスを提供するResilienceは、情報漏えいの影響を軽減するだけでなく、そもそも情報漏えいが発生する可能性を減らすことも約束します。同社は、顧客にサイバー攻撃防止サービスを提供することでこの目標を達成しています。
Lightspeedのパートナーは、「従来、CFOがCyber保険を購入し、CISOはCyber製品を購入するというように、Cyber保険やCyber Security製品の購入者は、それぞれの役割において孤立し、サイロ化されてきたという課題があります。CFO、CIO、CISOが一堂に会して企業のサイバー・リスクを理解し、管理する機会はほとんどありませんでした。これこそ、Resilienceが解決しようとした使命なのです」と説明します。
Resilienceは、企業のサイバーセキュリティ態勢を把握するために、企業のインフラに関する180種類以上のデータを収集しているといいます。Resilienceは、従業員の社内アプリケーションへのアクセスを管理するソフトウェアであるID・アクセス管理システムに問題がないかを調べ、また、脆弱な企業ウェブサイトなど、他のタイプのサイバーセキュリティ・リスクも検出します。
同社は収集したデータをダッシュボード化し、セキュリティ・リスクを可視化します。ダッシュボードには、各脆弱性の横に、その脆弱性が侵害につながる可能性の推定値が表示されます。Resilienceのアルゴリズムでは、将来起こりうる侵害の金銭的な影響も予測できるため、企業が改善努力の優先順位をつけるのに役立つといいます。
サイバーセキュリティ機能は、同社のプラットフォームの保険部分と統合されています。Resilienceによると、顧客はセキュリティ態勢を改善するために講じるべき措置のリストを受け取ります。これらのステップの実施に成功した企業は、保険をアップグレードすることができます。
同プラットフォームでは、他にもさまざまなサイバーセキュリティ・リソースを提供しています。同社によると、顧客はサイバーセキュリティのトレーニング資料やベストプラクティスにアクセスできます。さらに、Resilienceのスタッフが、企業に代わって取引先のセキュリティ態勢を分析し、取引先がハッキングの危険にさらされていないかどうかを判断することもできます。
Resilienceの損害率は業界平均の3倍低いといいます。損害率とは、保険会社が支払う保険金の額と顧客の保険料の額、つまり毎月の支払額を比較する指標です。損害率が低ければ低いほど、保険会社の顧客が経験するサイバー攻撃は少ないといえます
同社は今回の資金調達で得た資金を、国際的な事業拡大と顧客基盤の拡大に充てる予定です。
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