AIネイティブのベクトルデータベースを開発する"Weaviate.io"がSeries Bで$50Mを調達

Weaviate.ioは、Index Venturesがリードし、Battery Venturesや既存投資家のNEA、Cortical Ventures、Zetta Venture Partners、ING Venturesが参加したSeries Bで$50Mを調達した。

AIネイティブのベクトルデータベースを開発するWeaviate.ioは、チームの拡大と、急速に拡大するAIアプリケーション開発市場を満たすために、人気の高いオープンソースデータベースと新しいWeaviate Cloud Serviceの開発を加速するために調達した資金を投下します。

人工知能(AI)技術とサービスに対する世界の支出は、2023年に1540億ドルに達し、2026年には3000億ドルを超えると予想されています（出典：IDC）。この大規模なアプリケーション開発の波は、ドキュメント、画像、顧客、製品などのオブジェクトをAIが生成した表現であるエンベデッドベクターという新しいタイプのデータによってもたらされるでしょう。Weaviate AIネイティブベクターデータベースは、Generative AIを含むAIアプリケーションの成長に不可欠です。数百万から数十億のベクトルをリアルタイムで生成、保存、共有、検索する必要がある開発者に利用されています。

Weaviate CEO兼共同創設者は、「Weaviateのベクトルデータベースは、新興のAIネイティブエコシステムの中核インフラとして使用されています。スタートアップから企業まで、ユーザーがカスタムメイドの検索・推薦システムからChatGPTプラグインまで、新しいアプリケーションの波を作ることができます。」と述べています。

Weaviateデータベースは、AI開発者のためのベクターデータ管理を簡素化します。AIネイティブのインフラストラクチャとして不可欠なこのデータベースは、エンベッディングベクターとそれに対応するオブジェクトの生成、保存、検索という難題を解決します。

AIネイティブベクターデータベースの機能は以下の通りです。

拡張可能な機械学習(ML)モジュール - 読み込んで検索するだけで、データ型、モデル、ユースケースを問わず、WeaviateがMLを強力に支援
より豊富なベクトル検索 - 様々なML検索をサポートし、ベクトルおよびベクトルが生成されたソースオブジェクトを検索することができるという利点
高性能 - 数十億のオブジェクトをサブ秒単位で検索し、ノンストップで実行

2022年初頭にSeries Aの資金調達して以来、Weaviateはオープンソースのダウンロード数が200万を突破しました。また、Weaviateは新たにWeaviate Cloud Serviceを開始し、開発者はWeaviateデータベースのフルパワーを、運用のオーバーヘッドなしに利用できるようになりました。Weaviate Cloud Serviceはすぐに利用可能で、14日間無料で使用することができます。

同社は2月に、GPT-4のような大規模言語モデル（LLM）と、自然言語によるクエリを一見して理解し応答する人間のような能力のパワーを、開発者が有意義に活用することを容易にするための生成的検索サポートを発表しました。

Battery VenturesのGPは、「データプラットフォームの大きな変化とともに、新しい基盤技術の出現が見られますが、Generative AIの爆発も同様です。ElasticやMongoDBが企業の非定型データ活用を支援したように、Weaviateはベクトルデータベースの革命をリードする準備が整っており、ベクトル埋め込みによる非構造化データの保存、インデックス、検索に重要なツールを企業に提供すると信じています。Weaviateのチームと提携し、同社が特に米国での市場開拓プログラムに磨きをかけるのを支援できることは、これ以上ない喜びです。」と述べています。